2025年03月26日
2024年度 第9回 情報数理科学研究所 所内研究紹介
- 話者:加堂大輔准教授
- 題目:確率過程量子化法の新しい側面について
- 概要:量子論の定式化としては、シュレディンガー方程式やファインマンの経路積分法が広く知られている。一方、量子計算や数値計算への応用を考えると、これらとは異なる定式化も一考の価値がある。本講演では、ランジュバン方程式を用いたParisi-Wuの確率過程量子化法を紹介し、数値計算におけるランジュバン時間の離散化の課題を整理する。さらに、場の量子論への応用を視野に入れ、加藤・坂本・宗氏らとの共同研究で最近提案した離散時間のままで成り立つ確率過程量子化法について解説する。