2025年12月03日
2025年度 第7回 情報数理科学研究所 所内研究紹介
- 話者:亀田達也 教授
- 題目:モラルの起源を考える 〜実験社会科学からの問い〜
- 概要:ヒトは「他者に対して独立・無関心ではいられない」という意味で、極めて敏感な社会的感受性を備えた動物種と言える。こうした高い感受性は、利他行動・協力・協調といったプラス面だけではなく、嫉妬・偏見、過度の集団同調、社会的分断などのマイナス面をも含む、複雑な集団・社会現象を生み出す心理基盤となっている。本発表では、ヒトの高度の社会的感受性をベースに「人々の間でのモラルや社会価値の対立をどう考えるか」について、分配の正義(distributive justice; いかに分けるか)に係る実験データに拠りながら、実験社会科学の視点と方法を例示する。